地域・家庭医療学実践記・3
標榜科目―家庭医は診療科目にとらわれない
涌波 満
1
1ファミリークリニックきたなかぐすく
pp.256
発行日 2002年3月15日
Published Date 2002/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903491
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"最近,村に本土から引っ越してきたK君7歳.気管支喘息の発作のため来院.一緒にやってきたおじいさんのSさんの話では,K君のご両親が離婚したとのこと.そのSさんも10年ぶりに,胃の調子が悪いので胃カメラを受けたいと希望される."
"58歳のGさん.十数年前に両側の乳がんのため手術を受け,その後定期的な化学療法を行い,安定した状態が続いていたが,2年前に腰椎への転移による再発を指摘された.その頃から,不安感,依存心が強くなり,家族による介護が常に必要となる.受診2週間前に一人で外に出ようとして,石段で転倒し,左の第三中足骨を骨折,この治療を機に,家族よりGさんを全身的に診てもらえないかと相談される."
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