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第97回日本病理学会総会は,中沼安二会長(金沢大学大学院医学系研究科形態機能病理学)のもと,2008年5月15(木曜)~17日(土曜)までの3日間,「病理学のさらなる展開を求めて」をメインテーマとして石川県立音楽堂とホテル日航金沢で開催された.
演題は,一般演題1,049題をはじめ,宿題報告3(①胃癌のTranscriptome dissection―組織からのシーズの発見とその診断・治療への展開,安井弥,②ヒトがん免疫制御の分子病理学的基盤,佐藤昇志,③軟部腫瘍の病態―日常の診断から実験的検索へ,岩崎宏),特別講演2(①細胞の死と再生からヒトの生死まで,②Nonalcoholic Steatohepatitis),教育講演2(①メタボリックシンドロームとアディポサイトカイン,②lgG4関連硬化性疾患の病理),シンポジウム4(①がん生物像を規定する微小環境―がん・間質相互作用の新しい捉え方,②悪性リンパ腫―診断・理解のポイント,最近の進歩から,③胆管・膵管のIPMNと上皮内病変,④発がん研究の機軸をもとめて―遺伝子改変動物を用いた研究),ワークショップ19,特別企画2(①競争的公的研究資金の獲得に向けて,②卵巣腫瘍取扱い規約の改訂),系統的病理診断講習会4(①肝炎,②肝血行障害・炎症,③肝腫瘍,④胆囊),臓器別病理診断講習会4(①肝・胆囊,②中枢神経系,③口腔・頭頸部,④造血器・リンパ節),コンパニオンミーティング3(①皮膚病理診断研究会「皮膚の軟部腫瘍」,②PPCJ学術講習会「膵疾患のトピックス」,③細胞診断と組織診断の不一致症例の検討),市民公開講座1(①臨床の現場における病理学者の役割~病理診断科標榜への期待~)であった.
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