外来で見逃された症例―あなたの診断は?・29
夕方になると高熱をきたす,症状と所見に乏しい中年男性
清水 裕美
1
,
西澤 宗子
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学総合診療内科
pp.101,180
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903176
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症例:47歳,男性.1週間前より,夕方になると38~39℃の高熱が出現するようになったため当科を受診した.生来健康で,飲酒,喫煙,海外渡航歴はなく,2カ月前に受けた健診でも異常はなかった.来院時,発熱以外の症状はなく,体温は38.3℃,脈拍は98回/分であった.頭頸部,胸部に異常所見なく,腹部は平坦,軟で肝脾を触知しない.一般血液・生化学検査では,白血球11,700/μl,AST 43IU/l (正常値29以下),ALT 89IU/l (30以下),アルカリホスファターゼ471IU/l (270以下),CRP 31.6mg/dlであった.初診時の胸部単純X線写真を示す(図1).
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