特集 薬物療法マニュアル
Ⅰ.救急患者の薬物療法
3.代謝・内分泌系
高熱
野村 哲彦
1
,
長谷川 均
1
Tetsuhiko NOMURA
1
1愛媛大学医学部第1内科
pp.55-57
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903773
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基本的な事項
発熱は主訴として最もよく見られる症状のひとつであり,多くの疾患で出現し,診断に苦慮する場合も多い.通常成人の体温は口腔内温で36.8±0.4℃であり,発熱の程度により37℃台を微熱,38℃以上を高熱と分ける.表に示すように発熱をきたす疾患は数多くあるが,感染症,悪性腫瘍,膠原病が3大疾患である。発熱患者を診察するときはまず迅速な全身状態の評価を行い,これらに対する処置を行い,次に発熱原因の追求をする.その結果に基づいて原因疾患の治療をするのが最終目標である1).
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