外来で見逃された症例―あなたの診断は?・27
右手指先と口のしびれを訴える大学生
瀧澤 美代子
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学総合診療内科
pp.1003,1078
発行日 2000年12月15日
Published Date 2000/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903132
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症 例:23歳,男性.午睡から目覚めた時に,右頬部と口の中,および右手指先端にしびれが出現し,改善しないため翌日当科を受診した.大学院のゼミが終わったばかりで過労気味であった.既往歴および個人歴に特記事項なし.家族歴では母方の叔父が脳腫瘍で死亡.身体診察では,神経学的所見を含めて明らかな異常を認めない.精神学的診察も正常範囲であった.患者の訴えるしびれの部位を示す(図1).
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