外来で見逃された症例―あなたの診断は?・26
日焼けサロン後に両手の浮腫に気づいたサーファー風の大学生
瀧澤 美代子
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学総合診療内科
pp.915,988
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903107
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症例:21歳,女性.1週間前に,扁桃炎の診断にて近医よりスパルフロキサシンとロキソプロフェンナトリウムが処方された.体調が良くなったので,昨日昼に行きつけの日焼けサロンに出かけたが,夕方から両手背がむくみだし,徐々に悪化したために,本日当院を受診した.2年前からうつ病に対して,スルピリド,塩酸マプロチリン,エチゾラム,クロチアゼパムを服用している.来院時の身体診察では,血圧128/78mmHg,脈拍110/分・整,体温37.4℃と,両手背に浮腫性紅斑(図1)を認める以外に異常所見はない.
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