外来で見逃された症例―あなたの診断は?・21
両側腋窩リンパ節の腫れと痛みを訴える女性
金 信浩
1
,
米波 浩二
1
,
生坂 政臣
1
,
須永 達哉
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.501,584
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903001
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症例:38歳,女性.両側腋窩の疼痛と発熱のため外来受診.5日前から38~39℃の発熱とともに右腋窩に疼痛が出現し,その後左腋窩にも疼痛が出現した.既往歴に特記事項なし.身体所見は,体温37.5℃,血圧と脈拍は正常.右腋窩に径3cm,左腋窩に径2cmの圧痛のあるリンパ節を触知する.その他の部位にリンパ節の腫脹はない.胸腹部,四肢に異常を認めない.検査所見は白血球5,500/μl,赤血球395万/μl,Hb12.3g/dl,血小板18.9万/μl,赤沈61mm/l時間,AST30単位,ALT20単位,LDH354単位,CRP陰性であった.右腋窩リンパ節の超音波像を示す(図1).
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