Japanese
English
症例報告
両側腋窩Paget病
Bilateral Axillary Paget's Disease
大草 康弘
1,2
,
長島 正治
2
Yasuhiro OOKUSA
1,2
,
Masaji NAGASHIMA
2
1東京都国民健康保険団体連合会福生病院皮膚科
2杏林大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyoto Kokumin Kenko Hoken Dantai Rengokai Fussa Hospital
2Department of Dermatology, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
腋窩Paget病
,
レクチン
,
N—アセチルーガラクトサミン
,
シアル酸
Keyword:
腋窩Paget病
,
レクチン
,
N—アセチルーガラクトサミン
,
シアル酸
pp.281-284
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204067
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85歳,男性の両側腋窩Paget病の1例を報告した.左腋窩では周囲に色素沈着を伴う紅斑性局面内に糜爛が,右腋窩では淡い紅斑と色素脱失がそれぞれ認められた.組織学的にはいずれにもPaget細胞が確認され,それらはCEA染色,レクチンDBA,LFA染色で陽性反応を示した.電顕的には分泌型と非分泌型の両細胞が混在して認められた.腋窩Paget病の内外報告例を総括するとともに,片側腋窩Paget病では他側の病変に十分留意し積極的な生検を施行すべきことを述べた.
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