特集 診療ガイドライン2000
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吉村 学
,
尾藤 誠司
,
林 松彦
,
岡島 由佳
,
宮地 良樹
pp.60-61
発行日 2000年1月15日
Published Date 2000/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902902
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Q1Evidence-based guidelineのよい例 と,それによる診療の変化をみた研究を教え てください.
A 英国のRoyal College of General Practi-tionersが関連学会とともに,1996年に発表した急性腰痛のガイドライン1)が優れている.これは1994年に発表された米国の腰痛ガイドラインを踏まえたうえで,それ以降に発表された世界中のエビデンスについてSystematic Reviewを新たに実施して,ガイドラインに反映させた.記述は勧告ごとにエビデンスのレベルが星印で表示され、使いやすいように要約やアルゴリズムも併記してある.Franke1らによると,このガイドライン公表前後5年間の英国家庭医の診療の評価では,医師が患者に対して行うアドバイスでは「安静」が減少し「活動性維持・運動」が有意に増加していた2).
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