産婦人科医療--明日への展開 病態生理の新しい理解
Ⅰ.婦人科篇
神経性食欲不振症
三宅 侃
1
,
川村 泰弘
1
,
青野 敏博
1
Akira Miyake
1
1大阪大学医学部産科婦人科学教室
pp.797-800
発行日 1983年11月10日
Published Date 1983/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206898
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
神経性食欲不振症は,精神心理的異常が根底にあり,思春期に発症し,その発症前後から無月経や体重減少を伴うため産婦人科を訪れることが多い。しかし本症の概念が明確でなく,治療法も確立されていないのが現状である。現在厚生省では難病の1つとして本症をとりあげ,研究班を組織し,その病態の解明や有効な治療法の確立をめざしている段階である.以下,本症の概念や現在理解されている病態,とくに間脳—下垂体—卵巣系機能を中心に,我々の成績を含めて述べる。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.