特集 消化器不定愁訴 スッキリ解決で患者満足度アップ!
不定愁訴への初期対応
食欲不振
久保田 英嗣
1
,
片岡 洋望
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学
キーワード:
食欲不振
,
概要
,
診断
,
初期対応
Keyword:
食欲不振
,
概要
,
診断
,
初期対応
pp.1035-1039
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001483
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Headline
・食欲不振には「食べたい」欲求の減少や,少量しか食べられない状態など幅広い症状が含まれ,その原因は多岐にわたる.
・消化器疾患,心疾患,呼吸器疾患,腎疾患,内分泌疾患,神経疾患,精神疾患,がん悪液質,感染症など多くの疾患が食欲不振の原因となる.
・特定の疾患だけでなく,抗菌薬や抗がん剤,抗うつ薬など,薬剤が副作用として食欲不振を引き起こすことがある.
・問診により食欲不振の発症時期,悪化する状況,他の症状などを詳しく確認し,血液検査や画像検査などを通じて原因を特定する.
・原因や治療方針,食生活のアドバイス,ストレス管理などを具体的かつわかりやすく説明し,患者が不安を感じないように対応することが重要である.

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