総合外来
頸部静脈血栓症では悪性腫瘍を疑い全身検索を
木村 琢磨
1
,
茅野 眞男
1
1国立病院東京医療センター循環器科
pp.943-945
発行日 1998年11月15日
Published Date 1998/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902598
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■静脈血栓症は,典型的には下肢に多いが,頸部など非典型部位に生じた場合,時に悪性腫瘍の初発症状となり,明らかな原因が認められない場合には全身検索を行う必要がある.また,典型部位においても,移動性や遊走性,または通常の治療に対して不応性,再発性の場合には経過観察が必要である.さらに,合併する肺動脈塞栓症は致命的となりうるので,悪性腫瘍の患者では静脈血栓症に留意する.
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