発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015285014
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明らかな誘因なく深部静脈血栓症(DVT)を発症し、その原因検索の過程で悪性腫瘍が発見された2例について報告した。症例1は75歳女で、左下肢の腫脹を主訴とした。症例2は78歳男で、右下肢の腫脹を主訴とした。いずれもDダイマーが高値を示したが、DVTの原因となり得る病歴はなく、原因検索の目的で胸部から下肢までの単純・造影CT検査を行ったところ、DVTと確定診断された。また、症例1では左尿管の低濃度腫瘤と水腎症が認められ、癌専門病院にてT3N1M0、stageIVの尿路上皮癌と診断された。一方、症例2は膀胱頂部に隆起性病変が認められ、泌尿器科にて尿路上皮癌と診断された。
©Nankodo Co., Ltd., 2015