JIM臨床画像コレクション
感染12ヵ月後に発症した予防薬内服歴のある3日熱マラリア―末梢血の生殖母体gametocyte
下 正宗
1
1東葛病院臨床病理科・検査科
pp.166
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902388
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患者は,25歳,男性.1992年8月から1ヵ月余りインド,ネパールを旅行・インド入国後,抗マラリア薬(クロロキン)を週1回内服.帰国後数回内服し中止.帰国直後,1日発熱と下痢があったが,すぐに回復.以後発熱はなし.
1993年8月に全身倦怠感,悪寒戦藻を伴う39℃代の発熱.外来受診にて,消炎鎮痛剤,抗生物質,解熱剤処方され,一時解熱するが,再度40℃台に上昇し来院.詳細な病歴聴取により,マラリアを疑い,緊急に血液塗抹標本を作成し,形態,臨床経過,頻度より3日熱マラリアと診断した.
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