Japanese
English
特集 吐血と下血
症例
保存血に依るマラリア感染
Accidendal transmission of Malaria Through administration of stored blood
加藤 貞三郞
1
,
加藤 敏昌
1
,
吉富 久吉
1
Kato Teizaburo
1
,
Kato Toshimasa
1
,
Yoshitomi Hisayosi
1
1中部労災病院外科
pp.1003-1004
発行日 1956年12月25日
Published Date 1956/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201903
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緒言
保存血の利用度は最近その度を昂めて来たが,それに伴つて副作用,或は事故が再三報ぜられている.その一つにマラリヤ感染が数えられるがその予後の良好なるため,従来ともすれば軽視し勝ちであつた.保存血による感染例の発表は極めて少く一層この傾向が強い.然しながら最近目立つて行われる大量輸血或は瀕死の患者には致命的なものとなる事が考えられる.茲に発表する症例も幸い早期に適切な処置をなし得て,ようやくに救い得た一例である.
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