Japanese
English
特集 こどもを上手にみるための15カ条
第11条
落ちて頭を打ったこどもはとりあえず安静に!その後の意識状態と悪心・嘔吐に注意しよう.
Close Obervation under Bed-rest Is Mandatory when Infants Fall Down and Hit on Their Head;Particularly focus on the level of consciousness, nausea and vomiting
青木 信彦
1
1東京都立大久保病院脳神経外科
pp.981-983
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901999
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
■こどもの軽度の頭部打撲で,見過ごしてしまう可能性があり,かつ最も重要な疾患は軽症型の乳幼児急性硬膜下血腫である.その特徴は,2歳以下(とくに男児に多く),軽度の頭部打撲(主に後頭部を畳などに打って)後,まもなく全身硬直性けいれんを生じ,その後は元気がなく,不機嫌や嘔吐の持続する症状である.そして,このような特徴ある臨床経過の他に,眼底出血とCTスキャンで薄い(見落としがちであるが)硬膜下血腫の存在に注目することが決め手となる.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.