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特集 痴呆の外来診療
Grand Rounds
痴呆診療における医師の役割と限界
Grand Rounds The Role and Limits of General Physician for the Demented Patient
唐崎 三千代
2
,
田中 義郎
3
,
高玉 真光
1
,
高木 誠
4
1老年病研究所附属病院
2初石病院老人科
3タナカ内科クリニック
4東京都済生会中央病院内科
pp.1104-1114
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901696
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■「物忘れ」で発病し,排徊と忘想を主訴に来院,約7年の経過で死亡し たAlzheimer病
死亡時65歳.元国鉄職員.
1981年に定年で退職した頃から電気を消し忘れるなどの物忘れが始まった.1984年,正月に友人たちと九州旅行に出かけ,線路を歩いて家に帰ろうとして行方不明となり,3日後に警察に保護されたが,それ以来徘徊と妄想が始まった.そこで近くの病院に入院したが,自分の部屋がわからず,病院内を歩きまわりトイレをまちがえるなどの症状のため退院となった.
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