特集 日常生活の中の健康づくり
健康増進センターの役割と限界
藤森 聞一
1,2
Bun-ichi FUJIMORI
1,2
1長野県総合健康センター
2北海道大学
pp.199-205
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206269
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■はじめに
従来の医療の枠を越え,国民の健康を維持・増進させようとする厚生省の健康増進構想に基づいて「健康増進センター」が設立されたのは,昭和48年のことである.その後,厚生省の助成による県レベルのA型5,市レベルのB型7,その他3の合計15施設となった.これらが現在どのようなあり方をし,どのような問題をかかえているかの点について,ここで展望してみたいと思う.
その後,厚生省の構想はさらに進展し,「国民健康づくり推進事業」の名のもとに,全国の市町村に「保健センター」の設置と「健康づくり推進協議会」の組織づくりが進められ,さらに保健所の対人サービス面の強化のために,「モデル保健所」の整備計画も展開されることになった.
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