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特集 神経疾患エマージェンシー
症状からのアプローチ
末梢神経・筋疾患による呼吸筋麻痺―Guillain-Barré症候群と重症筋無力症を中心に
Respiratory Failure in Neuromuscular Diseases
山下 真理子
1
1大阪府済生会中津病院神経内科
pp.322-324
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901478
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■症例1 急速に筋力低下が進行し,3日目に呼吸不全に至った症例―Guilain-Barré症候群と診断した症例
患者 37歳,男性.
熱発を伴う感冒症状の2週間後,四肢筋力低下と歩行困難,感覚障害を来して2日目に入院.前駆症状を伴う急性進行性末梢神経障害からGuillain-Barré症候群と診断した.翌朝には呼吸苦を訴え,肺活量は840mlに減少.その日のplasmapheresis施行中に呼吸不全が増悪してレスピレータによる補助呼吸を開始された.4~8日目の肺活量は400~450mlに著減した.その後筋力は徐々に回復,2週目には肺活量は1,150mlに増加したが,胸部X線写真で無気肺が見つかった.24日目にレスピレータから離脱,その後の筋力回復も順調で88日目にほぼ完全に回復して退院した.
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