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特集 神経疾患エマージェンシー
症状からのアプローチ
一般内科疾患に伴う意識障害―高齢者における代謝性脳症を中心に
Impaired Consciousness Due to Extracranial Origin:Focused on metabolic enceplalopathies in elderly and aged patients
森田 陽子
1
1国立東京第二病院神経内科
pp.325-327
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901479
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■低血糖性昏睡
患者 76歳,男性.
15年前より糖尿病にてインスリン治療中であった.5年前右白内障の手術を受けている.朝散歩中前兆なく意識を失って倒れ,通行人の救急通報により緊急入院した.入院時意識レベル300(3-3-9度方式).体温33.5℃.脈拍55回/分,整.呼吸数24回/分,規則的だが下顎様.血圧186/88mmHg.貧血,黄疸,チアノーゼなし.胸腹部身体所見に特記すべきことなし.瞳孔右5mmn,左3mm.対光反射右sluggish,左正常.四肢筋緊張やや低下,左右差なし.病的反射なし.心電図正常.簡易血糖測定器により血糖低値(精検にて37mg/dl)であったため,40%ブドウ糖液40ml静脈内投与したところ,意識は急速に回復した.
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