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特集 神経疾患エマージェンシー
症状からのアプローチ
突発する激しい頭痛―くも膜下出血を見落とさないために
Severe Headache of Sudden Onset:Not to overlook the sign of subaraehnoid hemorrhage
松田 実
1
1滋賀県立成人病センター神経内科
pp.310-311
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901472
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■症例1 嘔気,嘔吐を伴う突然の頭痛で発症した77歳,女性
朝起床時より,激烈な後頭部頭痛が出現し,嘔気,嘔吐もあったため,緊急にて当院受診.初診時,意識清明で,脳神経に異常なく,四肢にも明らかな麻痺や感覚障害も認めないが,頭痛の訴えが強く,項部硬直,Kernig徴候を認めたため,くも膜下出血を疑い,頭部CTを施行,脳底部脳槽,両側Sylvius裂に高吸収域を認めた(図1).緊急脳血管撮影で前交通動脈に動脈瘤を確認し,緊急手術となった.
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