Japanese
English
特集 頭痛外来 Headache Clinic
突発する激しい頭痛(くも膜下出血)
Severe Headache of Sudden Onset (Subarachnoid Hemorrhage)
松本 清
1
Kiyoshi Matsumoto
1
1昭和大学脳神経外科
pp.298-300
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900399
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・その頭痛が器質的なものに由来するのか,機能的なものに由来するのかを知ることが必要.
・意識障害(数秒間のもの含め)を伴う頭痛はくも膜下出血の可能性が大.叩かれたような突然の激しい頭痛と,それに引き続く持続性の変化の少ない頑固な頭痛は,頭蓋内に出血した場合が多いので,頭痛鑑別診断には常にくも膜下出血(subarachnoid hemorrhage,以下SAH)を念頭におく.
・項部硬直は出血初期においてはみられないことがある.
・SAHが疑われた場合はまずPlain CTの検査を行う.出血量が少量の時はシルビウス裂の高吸収域(high density,以下HD)は,はっきりしないこともあるので,解像力のよくないCTでは見落とすこともあり要注意.
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