コラム:医事法の扉
第45回 「くも膜下出血の見落とし」
福永 篤志
1
,
河瀬 斌
1
1慶應義塾大学医学部脳神経外科
pp.92
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101099
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今回は前回の続きで,くも膜下出血(SAH:subarachnoid hemorrhage)の見落とし事例について検討します.
初診医は,脳神経外科医よりもむしろ内科医や総合診療科医,救急科医などのほうが多いでしょう.特に,夜間当直医は注意が必要です.確かに,実際の判例をみますと,脳神経外科医が見落としで訴えられた事例は少ないのですが,診断を脳神経外科医にコンサルトするケースが増加しているので,依頼された場合には特に気をつけなければなりません(法的関係については「他科診療依頼」1)参照).
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