特集 ビギナーのための頭部画像診断-Q&Aアプローチ-
疾患別 急性くも膜下出血を見落とさないためのコツは何ですか?くも膜下出血をみつけたら直ちにどうすべきですか?
松木 充
1
1近畿大学 医学部放射線診断学教室
キーワード:
クモ膜下出血
,
頭痛
,
中大脳動脈
,
外側溝
,
頭部CT
Keyword:
Headache
,
Subarachnoid Hemorrhage
,
Middle Cerebral Artery
pp.1269-1271
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015398145
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● 頭痛の精査を目的とするCTの場合,くも膜下出血の可能性を常に念頭に入れて,7つのポイントをひとつひとつ意識し,左右差を注意しながら読影すべきである.
● 正常例はSylvius裂[中大脳動脈(M1)周囲のくも膜下腔も含む],前大脳縦裂の隙間は必ず空いている.よって,これらの隙間が不明瞭な場合は,くも膜下出血の可能性がある.
● くも膜下出血の所見をみたら直ちに依頼医に知らせる.まだ患者さんがCT検査室にいる場合は,脳動脈瘤の精査のため,その場で3D-CTAを撮影するか否かを検討すべきである.
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