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特集 更年期外来
更年期以降の女性に多い二大疾患
骨粗鬆症の診療―予防の面も含めて
Diagnosis and Treatment of Osteoporosis Including its Preventive Aspect
林 𣳾史
1
1東京都リハビリテーション病院
pp.143-145
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901427
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骨粗鬆症の診断
骨粗鬆症とは骨量が減少し,骨の微細構造が劣化を来すために骨脆弱化と易骨折性を示す全身性骨疾患であると定義されているが,この状態の確認,推定が骨粗鬆症の診断となる,平易に言い換えれば,物を持ち上げたり振り向いただけで胸腰椎に変形が生じる,同一平面上に倒れただけで四肢に骨折が生じるほど骨萎縮が高度となった状態を指す.
これほどまでの骨萎縮状態を証明するためには,現在のところ骨X線像の読影以外に利用できる手技はない.昨今普及しつつある骨量計測法(J1)は,骨量の経時変化を追跡するには有用である.しかし,これを診断機器の1つとして利用できないものかと研究され,討議が重ねられてきたが,まだ諸家の合意を得るには至っていない.
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