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特集 更年期外来
トピックス
ホルモン補充療法の現状
The Present Status and The Topics of the Hormone Replacement Therapy
堀口 雅子
1
1虎の門病院産婦人科
pp.147-149
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901428
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ホルモン補充療法の現状
筆者は更年期の方ばかりみる施設と,産科婦人科全般の診療を行う施設にかかわっているが,ホルモン補充療法(hormone replacement therapy:HRT)に対する反応には,両者にかなりの差を認める.前者では,当然のことながら体の不調に対し,ひたすらホルモンに救いを求め,しかし,求めながら癌発生などに不安を持つ人も少なくない.後者では,このほか全くHRTに関心がない,知っているが不自然ではないかと疑問視する,半信半疑で開始し状態改善を見て納得する,明らかに利点のほうが大きいとわかっても辞退するなど様々だ.
医師側も不勉強のまま,ERT (エストロゲン補充療法,J1)の感覚で癌が心配だと反対したり,患者さんの望むままに男女混合ホルモンを打ち続ける人もいる.
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