ミニテクニック
鼻汁のとり方
財津 正博
1
1ざいつ小児科クリニック
pp.88
発行日 1994年1月15日
Published Date 1994/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901086
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赤ちゃんにとって,鼻づまりは,哺乳力減少,不眼不機嫌の原因となりやすいものです.私どもの施設では,家庭でだれでも簡単(?)にできる鼻汁のとり方を,母親に説明,指導いたしていますので,紹介いたします.ティッシュの角(かど)を先端にして10cmくらいの長さのこよりを作ります.そのこよりを鼻孔から,まっすぐに鼻腔内に挿入(根元まで)するだけのことです.少しなれたら簡単に挿入できます.赤ちゃんの両手と頭を固定するのがこつです.もう1つ,鼻孔入口の鼻くそを綿棒で除去しておくことも大切です.1人で行う場合は,バスタオルで両手を巻きこんで(図1)下さい.粘っこい鼻汁でも,サラサラの鼻汁でも結構とれるものです.哺乳直前や,眠らせる前に行うと非常に効果的です.外来で,実際にとって見せてから指導すると,なおいっそう効果的かと思います.一度お試し下さい.
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