ミニテクニック
真菌検査における検体の取り方
松浦 秀二
1
1まつうら小児科
pp.47
発行日 1994年1月15日
Published Date 1994/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901072
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皮膚の真菌検査は小児科でもよく行われる検査です.皮膚科の先生にとっては常識かと思いますが,他科の先生でご存じない方のお役に立てばと思い,筆者が行っている検体採取法を紹介させていただきます.
ピンセットで容易に取れる場合は,成人と同じように直接採取します.乳幼児のように皮膚が薄く落屑が小さいと,ピンセットでうまく取れないことがあります.そのようなとき,メスの背などで出血しないように病変部をこすり,落屑を少しでも大きくかつ多くします.次に,スライドグラスに2cmくらいの両面テープをはり,それを病変部に押し付けます.後はズーム液(KOH液)を落とし,カバーグラスをかけて鏡検します.また,湿潤面でも同様の手技で検査できます.
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