エラーに学ぶ医療安全・11
改善策の立案―血液検体の取り違いにより再検査となった事例
河野 龍太郎
1
,
筑後 史子
2
,
田村 光子
2
1自治医科大学医学部医療安全学メディカルシミュレーションセンター
2自治医科大学附属病院臨床検査部
pp.1522-1528
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103714
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はじめに
第10回では,「血液検体の取り違いにより再検査となった事例」の問題点のなかから主要な5点について,分析レベル1「ワンポイントなぜなぜ」を利用し,背後要因の探索を行った.作成した背後要因関連図をもとに,自分なりの改善策案を考えることを課題としたが,よい案が浮かんだだろうか.
なお本稿では,分析の最終目標はエラーの低減はもちろん,業務の効率化やコストの低減も含むため“改善”という用語を使用している.ただし,エラーやリスクに対しては直感的にわかりやすい“対策”という用語を使用する.また,事例の詳細は第9,10回を参照いただくとともに,本事例が架空のものであることをあらためてお断りしておく.
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