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特集 日常診療で迷ったら―私はこう対処する
検査および処置
腹腔穿刺でガスが引けてきた時―腸管の誤穿刺
Complications of Abdominal Tap:Puncture of the Intestine
田伏 久之
1
1奈良県立医科大学救急医学
pp.432-433
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900836
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- Abstract 文献概要
■著明な腸管拡張,複数の手術瘢痕がある時,さらに妊婦での腹腔穿刺は禁忌とする.
■腹腔穿刺の前にあらかじめ腹部エコー検査を行い,腹腔内貯留液の量・部位および腸管ほかの臓器との位置関係を確認する.
■エコーガイド下のモリソン窩穿刺は安全で確実な方法である.
■万一,ガスが吸引されれば,慌てて穿刺針を抜去せず,腸管内のガスや腸液をできるだけ吸引・除去し,24~48時間の経過観察を行う.腹膜炎など続発症の発生はほとんどみられない.
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