Japanese
English
特集 研修医のための外科基本手技とそのコツ
腹腔穿刺および腹腔ドレナージの実際
Peritoneal tap and drainage
秋吉 高志
1
,
橋本 光孝
1
,
徳永 正則
1
,
豊増 泰介
1
,
長家 尚
1
Akiyoshi Takashi
1
1麻生飯塚病院外科
キーワード:
腹腔穿刺
,
腹腔内膿瘍
,
超音波ガイド下
,
トロッカー法
,
Seldinger法
Keyword:
腹腔穿刺
,
腹腔内膿瘍
,
超音波ガイド下
,
トロッカー法
,
Seldinger法
pp.873-877
発行日 2004年7月20日
Published Date 2004/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100677
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要旨:腹腔穿刺は目的によって診断的穿刺と治療的穿刺に大別される.画像診断の進歩によって診断的穿刺の意義は変化しており,その適応を十分に理解しておく必要がある.穿刺においては,超音波で穿刺部位を確認することと,腹直筋の穿刺を避けることが重要である.限局性腹腔内膿瘍に対する経皮的ドレナージは開腹ドレナージに比べて低侵襲で安全性も高いが,あらかじめCTと腹部超音波で安全な穿刺経路が確保可能かを十分に検討しなければならない.穿刺の手技には1回の穿刺でカテーテルを留置するトロッカー法と,ガイドワイヤーを使用してカテーテルを留置するSeldinger法がある.合併症の頻度は低いが,出血,腸管損傷などに注意を要する.
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