特集 救急手技のポイント
Ⅰ.基本手技
腹腔穿刺
篠塚 孝男
1
,
村上 優
1
,
藤井 明和
1
1東海大学,産婦人科教室
pp.302
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900059
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超音波検査の進歩により少量の腹水でも確認できるようになったが,腹水の原因を知るための質的診断手技として腹腔穿刺はいまだ重要であり,またベッドサイドで簡単な器具で容易にできる基本手技でもある。腹腔穿刺の目的は診断的穿刺と治療的穿刺に大別され,診断的穿刺はその穿刺液の性状より原因疾患を確定しようとするものである。治療的穿刺は排液,ドレナージと,近年さかんに行われている抗癌剤などの薬物注入のために施行する。ここでは腹腔穿刺の適応,基本手技,注意事項,合併症について説明する。
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