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特集 皮膚症状から全身疾患を探る
発疹
蕁麻疹
Urticaria
桜岡 浩一
1
1済生会横浜市南部病院皮膚科
pp.40-41
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900706
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■蕁麻疹は,皮膚の限局性の浮腫で通常掻痒を伴い,数時間(1~3時間)以内に消退する.
■皮膚以外の扁平上皮細胞より構成されている部位,例えば喉頭などにも生じ得る.
■蕁麻疹は温熱,寒冷,水性,日光,接触性,食事性蕁麻疹などの原因別の分類,また羅病期間により急性,慢性に分類されるが特に慢性蕁麻疹では原因不明のものも少なくない.
■外来受診時すでに蕁麻疹の発疹が消退していて,病歴より蕁麻疹を疑った場合には皮膚描記症(デルモグラフィー)にて隆起性皮膚描記症の有無が診断の一助となる.
■治療は原因あるいは誘発因子の除去,抗ヒスタミン剤,抗アレルギー剤の投与が一般的である.
■全身疾患と関係のある蕁麻疹も見られるため,内科的検索を要する場合もある.
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