外科医に必要な皮膚科common diseaseの知識・7
蕁麻疹
松本 和彦
1
Kazuhiko MATSUMOTO
1
1信州大学医学部皮膚科
pp.1662-1663
発行日 2001年12月20日
Published Date 2001/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904728
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疾患の概念
1.病態
原因は様々であるが,掻痒を伴う紅斑,膨疹が一過性に出現する病態である(図1).通常個疹は24時間以内に跡形もなく消褪する.全身のどこにでも出現するが,摩擦あるいは圧迫部位に多く生じる傾向がある.時に皮膚のみならず粘膜にも生じ,咽喉頭部に生じた場合は呼吸困難となる.組織学的に真皮上層の細小血管の拡張と浮腫を認める.
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