Japanese
English
特集 臨床医のコモンセンス・1―内科医に必要な他科知識
小児科
小児の発熱
Fever in Children
山中 忠太郎
1
Chutaro Yamanaka
1
1京都大学小児科
pp.864-865
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900593
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
・発熱のほとんどが"かぜ症候群"で数日の内に自然治癒してしまうが,中には早急に専門医への転送を要する疾患もある.
・発熱の鑑別診断において発熱期間,熱型,随伴症状などの十分な問診と,機嫌や食欲などの全身状態は重要な手掛かりになる.
・生後3カ月未満の発熱は細菌感染症であることが少なくない.随伴症状が少ないわりに短時間の経過で重症化することが多い.
・発熱は生体の感染防御のための合目的的な反応であり,解熱剤の投与は適応を選び必要最小限にとどめる.解熱剤を頻繁に必要とする発熱はそれだけで専門医にコンサルトする適応となる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.