特集 小児の救急―これがminimum
各論
小児の発熱
市橋 光
1
1自治医科大学小児科
キーワード:
小児
,
発熱
,
解熱剤
Keyword:
小児
,
発熱
,
解熱剤
pp.764-767
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100691
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Case
発熱を主訴に外来を受診した急性腎盂腎炎の1例
患 者:8カ月,男児.
現病歴:昨日,突然38.8℃の発熱を認め近医を受診したが,全身状態良好のため,外来で経過観察となった.しかしその後も発熱が続くため,本日,当院外来を受診した.
受診時現症:体温38.8℃.意識は清明だがやや元気がない.大泉門は平坦,項部強直なし.皮膚は湿潤で発疹なし.外耳道,鼓膜所見正常.咽頭,扁桃の発赤なし.胸部聴診上呼吸音正常,心音に異常なく心雑音なし.腹部,深部腱反射正常.
検査所見:血液検査;WBC 22,500/ml,CRP 9.8μg/ml.尿検査;沈さでWBC多数/HPF.
経 過:急性腎盂腎炎と診断し,CTM 100 mg/kg/dayで治療を開始し,軽快した.尿培養でE. coliが105/ml以上認められた.
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