Japanese
English
特集 一般外来で精神症状を診る
興奮,せん妄
Violence and Delirium
浅野 誠
1
Makoto Asano
1
1千葉県精神科医療センター
pp.765-767
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900559
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・興奮患者を前にしたとき,医師は診療以外に患者と自分を含めた周囲の安全を計る課題が生じたと認識せねばならない.
・逃げ腰の対応は常に厳禁.刺激しないように人を集め,冷静に観察(→1)することが大切.その時点での情報はたいてい不十分であるばかりか,慌てていると針小棒大となりやすく判断を誤らせる(表1).
・病因にかかわらず患者は困難な状況にあると感じており,解決を焦っている.医師は落ち着いて,受容的態度でのぞむべきである.卑屈であったり高飛車となるのは逆効果.
・援助する形の提案は行っても良いが,現実原則に従わせるようなconfrontational (現実直面化的)な対応は,安全が確認されるまで行わない.
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