Japanese
English
特集 一般外来で精神症状を診る
自殺企図
Suicide Attempt
飛鳥井 望
1,2
Nozomu Asukai
1,2
1東京都精神医学総合研究所
2前都立墨東病院神経科
pp.762-764
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900558
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・自殺未遂が疑われたら本人,家族に事実関係を単刀直入に確かめる.
・本人や家族の事情聴取では,しばしば事実関係が隠されたり,情報が正確でない場合がある.
・一つの手段に目を奪われず,複合手段を見逃さぬようにする.
・1,2次救急では手首自傷と過量服薬が自殺手段のほとんどを占める.精神科診断としては神経症圏とうつ病圏が大半である.
・精神分裂病やうつ病などが疑われる場合は,精神科専門医の治療に確実につなげるように配慮する.可能ならばその場で精神科コンサルテーションを依頼する.
・患者に対する過度の同情や感情的反撥を自覚的に避け,医師としての誠実さとあっさりとした態度を心掛ける.
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