Japanese
English
特集 一般外来で精神症状を診る
薬物副作用
Psychiatric Side Effects of Drugs
神庭 重信
1
Shigenobu Kanba
1
1慶應義塾大学精神神経科
pp.768-769
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900561
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- Abstract 文献概要
・薬物副作用としての精神症状は,薬物側の要因(→1)と生体側の要因(→2)とからなる.
・薬物による精神症状の発現機序は大きく次の3つの場合に分けて考えられる.
1)薬物の特異的な中枢神経作用による精神症状
2)大量の薬物の投与が原因で起こる「意識障害」を中心とした精神症状
3)薬物依存の禁断症状としての精神症状
狭義の薬原性精神障害といえるのは1)の場合である.
・早期発見のコツは,その症状が薬の副作用であるかどうかを疑ってみること.
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