Japanese
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特集 癌患者の症状を緩和する
外来での感染症対策
Prevention or Reduction of Infection in High-risk Patients
須藤 博
1
Hiroshi Sudo
1
1茅ケ崎徳洲会総合病院内科
pp.396-397
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900426
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- Abstract 文献概要
・抗癌剤による骨髄抑制(血球減少)は予測しておくことが重要である.
・抗癌剤による顆粒球減少は癌患者の感染症合併の大きなリスクファクターであるが,それだけでは入院の適応とはならない.
・1000/mm3以下(特に500/mm3以下)の顆粒球減少症では感染の頻度が高い.
・顆粒球減少を来した患者では,発熱の原因となる感染巣が確定できないことが多い.
・このような場合でも38.5℃以上の発熱を認めたときは,経験的に抗生剤投与が必要となる.
・予防的抗生剤投与(→1)の効果はまだ十分証明されていないが,ニューキノロン系抗菌剤の効果が期待されている.
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