６．外来における感染対策

コロナウイルス感染症2019（COVID-19）は，高齢者や基礎疾患を有する者で重症化率や死亡率が高いことが指摘されている一方で，小児においては感染者数も重症化する例も成人に比して少ない．小児の感染源の多くが家族内であり，患児から他者に感染させる例も多くはないことから，インフルエンザ等とは異なる感染の状況である．こうした小児におけるCOVID-19の特徴をふまえて，外来における感染対策も適切なレベルを模索すべきである．小児においては身体面よりも，現在のCOVID-19を取り巻く社会的な状況から心理面・精神面への影響が大きいことから，外来診療においてもその部分に配慮した形での感染対策が求められる．