Japanese
English
特集 頭痛外来 Headache Clinic
耳・鼻・副鼻腔疾患に起因する頭痛
Headache Associated with Diseases of Ears, Nose and Sinuses
調 賢哉
1
Kensai Shirabe
1
1調クリニック
pp.308-309
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900402
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- Abstract 文献概要
・頭痛は日常臨床で最もよく経験する主訴の一つで,その診療にあたってその基礎疾患としての器質的疾患を見落とさぬことが確実な診断を下すためには,必要不可欠である.
・内科的・小児科的にみてmigraine (片頭痛),cluster headache (群発頭痛),緊張型頭痛,起立性調節障害(小児における自律神経失調症で起立性低血圧を伴い,しばしば頭痛を訴える)が疑われても,確定的な診断が得られなければ顔面X線,さらに必要であれば,CT検査を行うこと.成人でも鼻症状を訴えなくとも,副鼻腔病変(蝶形洞,上顎洞など)があり,それが頭痛の原因になっていることがある.
・耳の訴えに注意すること.耳漏があったことがあるかどうか,耳閉塞感の有無,上鼓室化膿症(真珠腫を伴うことあり)による頭痛もある.
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