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ガンに倒れた人びと—訪問記録から「ガンと女性」誕生まで
高橋 ミッ子
1
,
小池 晶子
1
,
佐藤 千枝子
1
1大阪府立成人病センター調査部調査課
pp.37-39
発行日 1962年1月10日
Published Date 1962/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202493
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はじめに
一年ほど前に私どものところで子宮ガン死亡者の受療に関するケース・レポートをまとめましたが,これが材料とされて,「ガンと女性」(仮題)という単行本が発行されることになりました.訪問調査をして,とくに感じたことを紹介しながら,これまでのいきさつをお伝えします.
これは最初,「子宮ガン死亡者の生前の受療情況」という調査に始まりました.その対象となつたのは,大阪の居住者で,34年1月から6月までの間に子宮頸ガンで亡くなつた182名ですが,その遺家族に訪問の通知をし,それに返信のあつた73例を家庭訪問によつて面接調査したものです.この調査には大阪大学医学部の公衆衛生学教室の協力をいただきました.
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