Japanese
English
特集 失神とその前兆
失神とその前兆の診断の進め方
Diagnostic approach to sycope and presycope
福井 次矢
1
Tsuguya Fukui
1
1佐賀医科大学総合診療部
pp.357-360
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900107
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ポイント
・一般外来では,失神の原因疾患の多くは起立性低血圧と迷走神経血管反射であるが,予後の悪い心大血管疾患,中枢神経疾患を見逃してはならない.
・原因不明の失神も10~24%あるが,予後は良好である.
・診断上の重要な手がかりは,病歴と診察(とりわけ病歴)から得られることが圧倒的に多い.
・検査は,病歴と診察から可能性の高い病態に関するもののみを行うべきである.
・検査は,予測される原因疾患検出の感度・特異度,それに簡便さ・侵襲度を考慮して選択する.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.