Japanese
English
特集 ライフスタイルと健康―習慣病への対策
喫煙習慣
Smoking habit
林 高春
1
Takaharu Hayashi
1
1東京衛生病院
pp.268-270
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900079
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ポイント
・喫煙は多くの場合,社会心理学的な理由によつて開始され,反復されるうちに習慣となり,同時にニコチン依存が形成されると考えられている.
・喫煙習慣の合併症としては,肺気腫,慢性気管支炎,冠動脈疾患,末梢血管疾患,各種の悪性腫瘍,消化性潰瘍,老化の促進,寿命の短縮,低体重児の出生,呼吸機能の低下などが挙げられる(→1).
・状況によっては受動喫煙による他人の健康への影響も無視できない.
・禁煙には,いわゆる断煙法のほうが減煙法よりも成功しやすい.
・禁煙に際しては,喫煙行動の誘因となる諸因子を認識させ,他の代用となる行動と置き換えるよう指導する.
・離脱症状を緩和する目的の禁煙補助薬としては各種の薬剤が試みられているが,まだ決定的なものは知られていない.現在最も広く用いられているのはニコチンガムであるが,本邦ではまだ発売されていない.
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