Japanese
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特集 ライフスタイルと健康―習慣病への対策
食塩
Salt intake and hypertension
山門 実
1
Minoru yamakado
1
1三井記念病院内科
pp.271-273
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900081
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ポイント
・食塩の過剰摂取は高血圧の主成因である.
・食塩による高血圧の発症機序はいまだ完全に解明されていないが,ナトリウムの貯留による細胞外液量の増加および中枢神経系を介しての末梢血管収縮がその主要な発症機序と考えられている.
・この末梢血管収縮にはナトリウム利尿ホルモン(→1)あるいは心房性ナトリウム利尿ペプチド(→2)などの体液性因子が関与している.
・本態性高血圧症患者には減塩食後の食塩負荷に対する昇圧反応の差から,食塩感受性と非感受性に分けることができる1).
・高血圧の治療としての単独の減塩療法の降圧効果は臨床上必ずしも著明ではないが,減塩療法は高血圧症の治療の基本である.
・減塩療法の実際に当たっては,尿中食塩濃度の測定が有用である.
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