Japanese
English
特集 発熱の診療ストラテジー
アルコールと発熱
Fever in alcoholism
高木 敏
1
Satoshi Takagi
1
1国立久里浜病院内科
pp.172-173
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900049
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ポイント
・アルコール離脱症状(表1)と感染症との鑑別が重要である.
・アルコール離脱症状では33%に発熱が見られ,そのうち38度以上は1割程度に過ぎない.また,禁酒後3日目には15%に,7日目には4%に減少する.
・重症アルコール性肝障害では7割に発熱があり,さらに白血球増多を伴う.
・感染症としては,肺結核が多く,糖尿病を合併していると発熱が続くことがある.
・離脱後,一過性に白血球が増加し,1カ月ぐらいでピークを迎えるので,そのとき発熱があると感染症と誤ることがある.
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