特集 疾病としてのアルコール依存症
内科医としてアルコール依存症をどう治療するか
高木 敏
1
,
重田 洋介
1
,
永田 茂之
1
,
丸山 勝也
1
1国立アルコール症センター久里浜病院
pp.512-517
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921076
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内科の予診には必ずアルコールについての項目がある.‘あなたはお酒を飲みますか’‘どのくらい飲みますか’.しかしお酒飲みの患者は大抵‘1日2,3合です’と答える.どうも3合以上はあまり正確に言いたくないようである.
そんな時‘最高に飲んだらどのくらいいきますか’とか‘ボトルは何日で空になりますか’とか相手の自尊心をくすぐるように聞き出すことがコツである.家族や同僚から患者の飲酒状態を聞くことも大切である.お酒は内科疾患と大変関連が深いので,正確な情報をつかむように心掛ける.
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