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特集 発熱の診療ストラテジー
診断基準に満たない膠原病
Fever in undifferentiated connective tissue disease
川合 眞一
1
Shinichi Kawai
1
1東京都立大塚病院リウマチ膠原病科
pp.174-176
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900050
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ポイント
・持続する発熱の患者を診たとき,膠原病を疑つてみることが診断の第一歩である.
・皮疹は膠原病診断の決め手である.また,関節炎は炎症の4徴,即ち痛みのみでなく腫脹,発赤,熱感も観察する.
・診断基準は異常所見を整理するには便利だが,それを満たさない場合でも特徴的な症状は重視し,基準のみに縛られないことが大切である.
・症状より全身血管炎が疑わしいときは,診断確定に向けた血管造影や生検なども躊躇しない.
・十分量のステロイド療法などの治療開始後も,再度発熱などみられたときは,疾患自身の再燃より感染症合併など他疾患を疑う.
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