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厚生省便り
pp.120-122
発行日 1950年2月15日
Published Date 1950/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200588
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ジフテリア豫防接種の再開
昭和23年京都,島根に起つたヂフテリア豫防接種事故により,同年12月からワクチンを再檢査するため各種の豫防接種を1時中絶することになり,中でもこの事故を起したジフテリアトキソイドについては,特に嚴重な製造施設の査察,接種液の再檢査の處置等のためその再開が意外に手間どり,防疫上に少からぬ支障を來していたが,この程充分な査察や檢査を受けて全く安全な2000立あまりのジフテリアトキソイドが出來上つたので,ジフテリアの流行期を控え去る12月6日付をもつて,1年振りで,ジフテリア豫防接種が再開されることになつた。
この豫防接種は,昭和23年12月24日付の次官通牒による豫防接種中絶以降の定期該當者のすべてについてさかのぼつて實施することとなり,また前記中絶の際に初回免疫を受ける筈の考であつて,3回接種のうち1回又は2回接種しただけで中絶している場合は,その接種に引つづいて殘りの接種を行うことになつている。
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